心電図とMRI検査

 前ページからの続きです、

 採血を終え、再び先ほどの椅子に戻り待機。次が心電図。体に電極を付け、心臓の拍動を観察するだけですから患者の負担はほとんどありません。数分で終了。

 続いてMRI検査を指示されました。MRIは核磁気共鳴と呼ばれる検査です。すでに脳関係の診療所でも経験していますので、勝手は分かっています。

 患者は細いベッドに仰向けに横たわって30分ほどじっとしているだけ。周りには体を取り囲むようなドーナッツ状の大きな輪があって、この中で強い磁力が発生。

 この磁力は相当強いようで、検査を受ける前に、身に着けている金属類のチェックが細かく行われます。

 入れ墨や毛髪の毛染めをしている人は利用不可という事みたい。私の順番が来て室内へ。私の場合は身に着けている金属類に唯一メガネが該当するのですが、当然これも不可。

 ただし眼鏡をはずすと視力は両目ともに0.1ないので、ほとんど周りが見えません。てなわけで、ベッド上に横たわる直前、ベッドに腰かけたところで外します。

 ちなみに銀歯は良いみたいですが、入れ歯は不可とのことです。

 ベッドに横たわると左手の人差し指に血中酸素濃度を測定するパルスオキシメーターらしきものが装着され、右手には、検査中気分が悪くなった時にそのことを伝えるブザースイッチを握らされます。

 更に頭や体が動かないように固定され、耳には大きな音を防止するためのヘッドホンが装着されます。今は時節柄マスクをつけた状態ですので、なんともすさまじい格好で横たわることになります。

 測定が始まると、耳元ではヘッドホンをつけていても磁気の強さに寄るのか様々な大きな音がするのですが、この病院ではそれを少しでも和らげるために、音の合間に好きなジャンルの音楽を流すよう指定することができます。

 私はクラシックを選択しましたが、割と良い選曲でした。ただ装置から発生する雑音のほうが圧倒的に大きくて、美しいクラシック音楽が聞こえなくなることも度々です。

 とはいえ、クラシック音楽や騒音の問題は何とか我慢できるのですが、私の場合辛いのが仰向けの状態を維持して動かないでいること。

 唾が喉のほうに流れ込んでくるのが分かり、それが息苦しさを生み出し、つい咳ばらいをしたくなります。

 「動くな」と言われているので、できるだけ我慢するのですが、「ウウ」とか「ググ」みたいな音ととも、動きを最小限にして咳ばらいをすることも多いです。

 幸いにこれまで、「それじゃあ撮影できません」と言われて検査が止まったことはないので、最小限の咳払い程度は許されるのかなと思っています。

 MRI検査は、終わった後にベッドから起き上がるときも注意が必要ですね。30分ぐらいとはいえ、仰向けの静止状態を維持していたわけですから、立ち眩みが生じることも多いようです。

 その辺は検査する方も分かっていて、起き上がるときは手伝ってくれることも多いのですが、最終的にベッド脇で立ち上がるときは自力になりますので、この時はかなり注意が必要です。

 ともあれ無事MRI検査を終え、再び呼び出し器を持って待機場所で待機。この後一連の検査結果と、今後の流れの説明が医師から行われます。病院には9時ごろ到着しましたが、すでに一連の検査で11時を過ぎていました。 




さらなる検査が必要


第2章 様々な検査


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