アセタゾラミド負荷脳血流検査(1)

5月21日(金)

 朝食前の血圧は、検査日で緊張しているのか138/84で若干高め。 予約した時間10時ちょっと前までに、「直接検査室前の受付まで来て欲しい」と言われています。

 今回の検査は「アセタゾラミド負荷脳血流SPECT(スペクト)検査と呼ばれているもので、要は最初に点滴から静脈を拡張させる薬剤(アセタゾラミド)や放射性物質を含んだ薬剤を流すという検査です。

 放射性物質が流れたら、その様子を撮影。血管の様子がよりはっきり分かるということみたい。

 検査時間は約1時間。この間患者はベッドに仰向けになって固定され、基本的に身動きが出来ません。

 更に麻酔は使いませんので、患者の意識には周囲で行われている動きの気配や音声が聞こえてきます。呼びかけにも応答可能です。

 検査の説明文には、放射性物質を血管内に入れるので、被曝することになりますが、これは主にガンマ線を放出する放射性物質で、短期間に消失する(多分半減期が早い物質)と書かれています。

 また腎臓の働きを活発にする作用(利尿作用)もあるみたいで、人によっては尿道カテーテルを使うようです。

 それが嫌なら、あおむけの状態のまま、医師看護師さんに見られる状態で、尿瓶を使い排尿することになります。

 ちなみにこの検査で痛みが生じるのが、点滴管を確保するための注射と、採血のための動脈血への注射ですが、それ以外は基本的に痛みは出ませんとの事です。

 といったような内容の説明を、前回の受診時に受けて書類も渡されていましたが、実際に検査となると否が応でも緊張します。

 受付を終えて、「しばらくその場で待っていてください」と言われ待機。その後頭にフードをかぶせられ、検査スタッフと面会。

 30代、40代と思われる医師、看護師さんが私を取り囲み、先ずは代表者と思われる医師の問診。

 名前と生年月日が確認され、アレルギーの有無が確認されます。基本的にはこれまで食べ物や薬でアナフィラキシーの症状は感じたことがないので、「ナシ」と答えますが、唯一「ハウスダストで喘息」と、「春先の花粉症状がある」と答えました。

 また過去の病歴(入院歴は?)という質問もあり、「クモ膜下出血と鼠径部ヘルニア(両足)を経験している」と答えました。

 一連の質問が終わると、「こちらへどうぞ」と促され、自力で指定されたベッドに横になります。幅60cm程度の狭いベッドです。

 横になると同時に、頭部が固定され、検査中光の刺激で結果が影響を受ける場合があるということで目隠し。

 更に胸には心電図モニターの電極が付けられ、確か左手の指先にパルスオキシメーター(血中酸素濃度測定器)が装着。

 右手には血圧を測定するカフが巻かれ、検査中自動的に収縮し血圧測定。これで検査開始の準備が出来たみたい。

 この間5分ぐらい。一連の作業が数名の医師や看護師さんの手で同時に行われますので、患者側としては、次から次へと事態が急変という印象です。

 その結果、何が起きたかと言えば、私の場合は血圧の急上昇。医師の一人が心配そうに「緊張していますか?」と聞いてきたので、「もちろんです」と答えると、「血圧がかなり高くなっています」とのことでした。

 それを聞いて、「それはまずい。検査時の高血圧で脳卒中になったら大変だ」と思い、意図して深呼吸を繰り返しますが、そう簡単に血圧は下がりません。

 結局医師団は点滴の薬剤に降圧剤を混ぜることにしたみたい。これは検査後に聞いた話です。



アセタゾラミド負荷脳血流検査(2)


第2章 様々な検査


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