手術日までの概要

月7日(土)

 2021年4月13日に突然持病の高血圧症状が悪化し、時に上の血圧が200近い値となり、いつもお世話になっている診療所からの紹介で、4月16日に近所の中規模病院で診察。

 担当医は、血圧の値を見るなり開口一番、「これを放置してはいけません。降圧剤が必要です」と言い、その場で、それまで服用していた降圧剤「イミダブリル」に、もう一錠「アムロジピン」を追加。

 それを服用するようになって、一時的に血圧は下がりましたが、しばらくするとやはり突然血圧が上がる症状が復活。

 とういうわけで、再び4月23日に中規模病院を受診。心電図や心エコー等の各種検査をするも原因は不明。

 ただ担当医は、この値だと「降圧剤も3剤併用が必要です」と言い、更に朝晩に1錠ずつ服用する降圧剤「カルベジロール」が追加されました。

 当初は「原因も分からないのに、血圧の値だけを見て、3剤も飲むのかよ」と若干不信を感じましたが、その後は薬の効果もあったのか、しばらくは血圧が落ち着いた状態になりました。

 そして5月7日。私は6年前に「クモ膜下出血」を経験し、それ以来再発防止のために、近所の脳外科の診療所で脳のMRI検査と頸動脈の超音波検査を、半年ごとに交互に受けていて、5月7日はその超音波検査の受診日でした。

 というわけで、検査室のベッドで横になって、検査開始。患者にとっては、しばらく横になっているだけで、痛みも全くない検査ですから気が楽。

 検査後しばらく待って、担当医から結果の解説があります。この検査では、毎回「右頸動脈に50%程の狭窄がある」と指摘されるのですが、「前回と狭窄の程度は変更ありません」と言われています。

 今回も、「右側は問題なさそうですが」と言ってから、医師はちょっと表情を曇らせて、「新たに左側の頸動脈に狭窄があることが分かりました」と言います。

 更に「この狭窄は、「当病院の検査機器ではちょっと見にくい部分があるので、大学病院で精密検査をした方が良いでしょう」と言います。

 言いながら「問題の個所はこの部分です」と、画像を見せてくれましたが、確かに血管が重なっていて見にくいものの、指摘された部分で血流が途絶えている様子が見えます。その途絶え方も、見た感じかなり深刻みたいで、早い話ほとんど流れていない状態。

 その様子を見て、「これは確かに深刻な状態だ」と私も認識。と同時に、それまで何となく感じていた「今回の突然の血圧上昇はこれが原因かも」と思うようになりました。

 実際問題。今回の手術を終えてから、突然血圧が上がるという症状は全くなくなり、かかりつけの診療所の医師も、前回お世話になった中規模病院の医師も「狭窄があったので血圧が上がった可能性もありますね」という説明がありました。

 てなわけで、二日後の5月10日、脳外科の診療所で「紹介状」を書いてもらい、自宅から車で30分程度のところにある、以前も「クモ膜下出血」の手術でお世話になった大学病院へ。

 幸いにもすぐに受診を受け付けてもらえ、先ずは「血液検査」「心電図」「レントゲン」「MRI」等の検査を行い、担当医からの問診。

 検査結果を見た担当医は、「現状は血液がほとんど流れていないように見えますが、更に詳細画像を得るための検査が必要です」と言います。

 「まだ検査が必要なのかよ。狭窄が分かっているなら「さっさと手術をやってくれ」と思いましたが、「検査が必要です」と言われれば、了承せざるを得ません。

 ただ検査の日程は、最初に5/21に日帰り検査。5/23から2泊3日の検査になるとのことで、2週間近い先。「その間症状が悪化したらどうなるんだろう」と思いましたが、大学側の検査日程の都合もあるようで、これも受け入れざるを得ませんでした。

 ただ10日から21日までの間は、これまでよりさらに食事に気を付け、適度な運動を行い、「これ以上狭窄が悪化しないような生活改善が必要だな」とは感じました。

 とはいえ、この間頸動脈狭窄で血流が減ったためか、時折左目の視野がにじむような現象が頻発。最初は時期的に考えて「花粉症」かと思っていたのですが、10分程で解消することが繰り返され、「やはりこれは狭窄による血流不足の症状では」と思うようになりました。

 大学病院の医師からは、この間「突然の半身不随」や「手足のしびれ」等の異常を感じたらすぐに連絡してくださいと言われていましたが、眼の視野の異常が、突然の症状悪化に該当するのか判断できず、結局連絡はなしです。

 幸いにもそれ以外の症状悪化は感じることもなく検査日になり、日帰り検査と2泊3日の検査を無事こなし帰宅。結果は「狭窄は9割程度で、糸のような流れがかろうじて確保され、手術が必要」という当初の見込み通りのもので、手術日は6/10に決定。

 2泊3日の検査日終了日が5/25ですから、更に2週間待つ必要があり、この時期も突然の症状の悪化に気を付けながらの生活が続いたものの、なんとか6/9の入院日を迎えることが出来ました。

 その後の経過は体験記に書いたお通りですが、6/9に退院し、今日この原稿を書いているのは二か月後の8/9。次ページからは、手術前後で変化した体調についてまとめようと思っています。
  


患部の痛みと舌の動き


第4章 手術後


トップページへ