さらなる検査が必要

 前ページからの続きです、

 実際に診察を受けることができたのは11時半を過ぎていたと思います。呼び出し器が鳴って、指定された診察室に行ってみると、先日来お世話になっている医師が迎えてくれました。

 早速検査結果を表す液晶画面の画像を見ながら説明を受けましたが、やはり狭窄がかなり進んでいるようです。

 ところが、その結果を見て手術が必要ということにはなったものの、手術を行うためには、「さらに細かい検査が必要」ということでした。

 「さらに検査が必要?いい加減にしてくれ。目の前の画像で十分じゃないか」と内心思ったものの、目の前の医師が「必要」というからには、「これをやらないと手術も受けさせてもらえないんだろう」と患者側の弱い立場を意識しました。

 ちょっとだけですが、「もしかしてこの大学病院は検査費用で稼いでいるのでは?」という疑いも若干感じましたが、まあ従わざるを得ません。

 あとで実際に頸動脈狭窄手術を体験した他の方が書いたブログを読む機会もありましたが、やはり同様の検査を行っているみたいで、決して検査を増やして治療費用を稼ごうという姑息な意図はなかったようで安心しました。

 必要な検査は「頸動脈近辺の血液流量」と「脳内の血流量」の二種類。しかも片方の検査は日帰りですが、もう片方は2泊3日の入院が必要とのこと。

 そういった日程の調整が必要なのか、検査はすぐには出来ず病院側の都合で一番早くて5月21日になるみたい。

 さらに実際の手術はまたその後になるわけですから、「その間に症状が悪化したらどうなるんだ?」という不安を感じました。

 こちら側としては、「すでに狭窄していることがはっきり分かっているんだから、必要に応じてチャッチャと手術をしてくれ」という心境ですが、病院側にも都合があるようで「患者は私一人じゃない」ということなのかも。

 というわけで、その後検査内容と検査日程を聞いて、検査同意書にサインをして、複雑な思いを抱きながら帰宅。

 一方この日の夜の血圧は100/70ぐらいで、良好。これなら「追加の検査なんかしなくてもいいんじゃない」というレベルですが、担当医師の話では狭窄が相当進んでいるとのことですから、この数値は降圧剤の3剤併用の効果だと思われます。

5月11日(火)

 朝食後の血圧は122/78で、体温も血中酸素濃度も問題なし。ところが夕食時間が近づくころ突然悪寒を感じてびっくり。

 「どこかでコロナに感染したか?」と不安に思いつつ、慌てて体温を測ると36.3℃でいつもと変わらず。ところが血圧を測定すると160/100で高い。

 原因はさっぱり分からず。不安に思いながら夕食後静かにしていると、なんとなくですが血圧が落ち着いてきたことが感じられたので、再度測定。

 結果は140/90ぐらいで、「血圧が下がった」という感覚は正しかったみたい。ただ夕食前後の数時間の一時的な血圧上昇の原因は不明。

 「一時的に狭窄部分がより狭くなったのかな」と感じました。血管狭窄症には、一時的に様々な症状が出る場合があって、これを「一過性虚血発作」と呼ぶようですから、そういった現象の一つなのかも。



高額療養費制度


第2章 様々な検査


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