体力も戻り、暇な時間が増える

 前ページからの続きです。

 8時頃ようやく服薬を終え、テレビのニュースを見ていたら、回診の時間がきたようで、主治医以下5〜6名の医師がつき従って来室。

 開口一番、「舌の具合はどうですか?」と聞かれましたが、主治医もその動きを気にしている様子。「舌を出して上下、左右に動かして」と言われ、言われるままに動かすと、「やっぱり牽引ですね」という返事。

 すでに分かっていることですが、「いくらか時間はかかりますが、徐々に良くなっていくはずです」との返答でちょっと安心しました。

 また「退院は予定通り18日の金曜日になりそうです」とのことでした。手術をしたのが10日の木曜日ですから、8日目ということになります。

 9時45分に検温の看護師さんが来て各種数値の測定。体温は36.8℃、血圧は120/60ぐらい。「シャワーは使用時間帯ならいいつでもOKです」とのことでした。

 というわけでお言葉に甘えて10時にシャワー室へ。シャワー設備のある部屋までは10mぐらい。ちょっと足の痛みはあるものの、ゆっくり自力で歩いて移動です。

 患部に「水がかかっても大丈夫」とも言われましたが、まだ痛みが残っている以上、迂闊に大量の水をかけられないなと思いながら洗髪。やはり頭が洗えると気持ちが良いです。

 11時ぐらいに部屋に戻ってネットに接続。AbemaTVの釣り番組を見て時間つぶし。11時45分からは、自主的に舌のトレーニング。今日は言語聴覚士の先生はお休みと言われています。

 12時に昼食。食後の服薬を終え、その後はテレビのグルメ番組を視聴。ワイドショーではコロナ問題が取り上げられていましたが、同じことの繰り返しで飽きてきました。

 その後は昼寝を1時間ぐらい。起きたら、時刻はすでに3時近く。窓際のソファに移動して、そこでこのブログの元になっている体験記の原稿を作成。

 夕方4時半にふと思いついて自主的に検温。体温は36.6℃、血中酸素濃度は96%、血圧は132/84で特に問題なし。

 4時半以降はテレビでニュースを視聴。体の健康状態がどんどんよくなってくるにつれ、逆に暇な時間が増えてくる感じ。

 「その時間を如何に効率的に活用できるかが退院後の生活を左右するな」なんてことを考えていました.。映画では捕らわれの身になった主人公が拘束された室内で解放時に備えて身体を鍛錬するなんて言う場面をよく見かけますが、よほどの事がない限り、通常は、「一人でトレーニングしよう」なんてことが継続的に出来そうもないです。

 てなわけで、結局病室ではさしてすることもなく、結局午前中同様に体操とストレッチを少々。

 6時に夕食が来ましたが、この時点でご飯はお粥ですが、おかずを通常のおかずに戻してもらいました。その分一口に食べられる量が減り、食事終了まで時間がかかりましたが、とりあえず完食できたので大満足です。

 食後指定された薬を飲んで、またまたテレビで時間つぶし。しかし興味の持てる番組がない。スマホを活用して、将棋ソフトで遊んだりして暇つぶし。

 9時頃、「まあいいか、早く寝よう」と思って就寝。ただこの日はちょっと眠りが浅い感じでした。

6月16日(水)

 手術から6日が経過。昼間は、食っちゃ寝、食っちゃ寝という生活が続いているせいか、逆に夜は眠りが浅い感じ。5時ぐらいに目が覚めてしまい、ベッド上でうつらうつら。

 6時15分にきちんと起きて、トイレや洗顔を済ませますが、朝食はまだ先。6時50分から、洗面所の鏡を見ながら舌の自主的トレーニング。

 改めて傷口を見ると、腫れていた部分がかなり引いてきた感じ。とはいえ、「ここを切りました」という傷口ははっきり分かります。

 テレビで7時のニュースを見ましたが、相変わらずコロナの話題が多い。飲食店の事業者は度重なる自粛要請で営業が限界?

 「罰金を払ってでも営業した方が収益が上がる」と考える飲食店も出現する一方で、オリンピックの観客導入でもめていて、なんか矛盾しているなあという感じ。

 朝食前に自主的に検温。血圧は126/86、血中酸素濃度は97%、体温は36.8℃で問題なし。7時40分ごろ、朝食が運ばれてきました。

 主食はお粥で、おかずは一般の入院患者さんと同じもの。誤嚥に気を付けながら、少量ずつ口に運び、見事に完食。

 一回で口に入れるおかずの量もほんの僅かですが少しずつ増えてきた感じ。それに伴って食事を食べる速さもスピードアップ。30分ぐらいで食べ終え、すでに渡されていた朝食後の大量の薬も無事蒸せることなく服薬です。


患者の向上心が重要


第3章 手術


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