遂に体調不良の原因が判明?


5月8日(土)

 この日から、その後の手術に向かって突っ走ることになるのですが、とりあえずいつものように朝食前に血圧測定。

 結果は136/85で特に問題なし。というわけで、この日はその後半年に1回脳のMRI検査と頸動脈の超音波検査を受けている脳血管専門の診療所に行き、今回は頸動脈の超音波検査を受けてきました。

 5年前に発症したクモ膜下出血の再発を予防するために、毎年定期的に行っている検査ですが、ここでついにこのところの体調不良の原因と思われることを発見。

 以後事態は深刻なものとなります。というか私自身がそう思い込んでいるのか、ともかく生死を左右する問題だなと感じるようになりました。

 超音波検査自体は、首にゼリー状の物を塗り、そこに超音波を発する器具を滑らせ、反射音をとらえるだけなので、患者にとっては負担の少ない検査です。

 予約してあった時間に診療所に行き、診察券と保険証を提出。ちょっと待っていると検査室に案内され、検査自体は30分もかかりません。

 その後、待合室に戻り、結果を脳外科専門の医師から受けることになります。30分ぐらい待っていると、いつもの医師が応対。

 この方は、近くの大学病院から出向している人で、話も分かりやすいし、患者思いの姿勢が見え、割と好感が持てます。

 話の内容は単純ですが気が重くなるものでした。いつもは「右頸動脈の一部に50%ほどの狭窄が見られますが、その狭窄度は増えていません」というものですが、今回は「左の頸動脈にかなり大きな狭窄が見られます」という、愕然とする話でした。

 実際に画像も見せてもらいましたが、「ここが血流部分、ここが血管ですが、ここにプラークという粥状の塊があって、それが血流を妨げています」という説明を受けました。

 実際に、昨年の超音波画像と現在の超音波画像を比較してみることも出来るのですが、確かに本来血液が流れる部分が糸のように狭くなっているように見えます。

 要するに砂時計のくびれ部分のようになっているということで、「ちょっと画像自体も分かりにくいので、この診療所ではこれ以上の判断はできません。更に詳細を確認するためには大学病院で詳細な検査をする必要があります」とのことでした。

 というわけで、その場で大学病院への紹介状を書いてもらいました。紹介状を書いてもらう間は待合室に戻って待機していましたが、個人的に感じたのは、やはり今回の血圧上昇の原因は、この狭窄が原因だったんだということ。

 更には左目の視野のにじみやふらつきの増加等も、これの影響が大きいのかもということです。

 左頸動脈ですから、ここが詰まればその先の脳への血流が悪くなり、目の場合は左目、体の場合は右半身に影響が出るのではと思われます。

 というわけで、原因が分かって良かったものの、この先どうなるのか?という将来の不安、更には治療がうまくいかなければ、脳が血流不足になり認知症や運動機能の悪化(半身不随?)、場合によっては命の選択をすることになるのかもと思え、気持ちがかなり暗くなりました。 



頸動脈狭窄を改善する手術の方法


第2章 様々な検査


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