病室へ

 看護師さんと共に私の病室へ移動。

 途中ドアが開けっ放しの病室がいくつかあって、中の患者さんの様子が見えたりするのですが、誰もいない部屋、昼間からひたすら寝ている人、体に様々なチューブがつながっている人がいたりして、改めて、「ああここは病院なんだ」という思いを強くしました。

 案内された個室の部屋は、広さが見た目ですが25m2前後。入り口から数mのところに幅90cmぐらいの病院用ベッドがあります。

 このベッドは電動で、上半身や足の部分を持ち上げることが出来ます。すぐ近くに小さなクローゼットやテレビを置く台があり、その台の上には20インチぐらいのテレビ。

 ただしこのテレビはテレビカードなるものを利用しないとスイッチが入らない構造になっています。

 左奥の方には面会人用?の小さなソファーセットがあり、右奥は洗面所やトイレという構造です。病室の図はこんな感じです。

 個室にたどり着いたのが午後2時ぐらい。検査初日は特に予定は入っていないみたい。病室の案内をしてくれた看護師さんはいったんナースステーションに戻ったようですが、しばらくして病院着を持って来てくれました。

 「これに着替えて、夕方にはシャワーを浴びてください」とのことでした。とりあえず持参した弁当を食べて、その後着てきた衣類から病院着に着替え。

 すると気持ちが一挙に、一般人から病人に変化。この気分の変化は大きい。「俺は重病人で明日は重要な検査だ」というような気分です。

 靴も買ったばかりの病院用の靴に履き替えると、ますます気分が萎える感じ。その後再び別の看護師さんらしき人が現れ、PCR検査

 鼻の奥に棒を突っ込まれ、ちょっと不愉快な思いをしましたが、それほど痛くはなかったです。結果は翌日聞きましたが、もちろん陰性です。

 てな過程を経て、気持ちは一般人からどんどん重病人の心境になるわけですが、しかし落ち込んでばかりもいられません。

 「今日はまだ元気なんだ」と気持ちを奮い立たせ、ナースステーションの看護師さんに断って、病院内に併設されているコンビニまで、飲み物の買い出しに行ってきました。

 病院内を病院着を着た姿で歩いている人は多数いるので人目は気にしませんでしたが、やはりは客観的に見れば病人に見えるんだろうなと感じながらの買い出しです。

 戻って、今度はシャワー。看護師さんから渡されたタオルと、持参した石鹸、下着を持ってシャワー室へ。

 シャワー室は個室仕様で、中に椅子が置かれ、そこに座ってシャワーを浴びることが出来ます。シャワーを終えて、病室に戻り、はたと気が付いて、テレビカードを買ってきました。

 テレビでいつものように笑点を見たり、スマホでニュースのチェックをしていたら、6時の夕食時間となりました。夕食メニューは、ご飯、ホイコーロー、ポテトサラダ、ミカンといった感じ。汁物が付いてなかったのがちょっとショック。

 ただいつも自炊しているので、調理しないで済むという境遇はありがたい。味も病院食の割には「まあまあ美味しいかな」と思えるレベルでした。

 その後いつもの夕食後に服用する薬を飲み終わって7時。かなり暇。テレビを見ても面白そうな番組が皆無。スマホにインストールしてある将棋ソフトで遊んだりして暇つぶし。8時半頃持参した手首式の血圧計で血圧を測ると116/80で問題なし。

 9時ごろ、暇を持てあましてベッドに横になっていたら、1日中興奮していたせいか眠気が生じてきたので、そのまま入眠です。


脳血管造影検査の準備


第2章 様々な検査


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