検査終了後に尿失禁

 「ともあれ終わったあ。これじゃあ確かに2泊する必要があるな」と思ったころ、突然別の看護師さんが現れ、「これから超音波の検査になります」と告げられ、車椅子に乗って移動。

 検査場所に到着して、車椅子から検査用ベッドに移動するときは足元がちょっとふらつきました。また息切れも感じ、「こんなんで大丈夫なのかな」と自問自答しながら検査を受けました。

 検査箇所は心臓周辺や頸動脈、更に右腕とのことで、何を診ているのかというと、いわゆる筋肉組織周辺に溜まった組織液の類みたい。

 要するに余計な水分が組織内にたまっていないかどうかを診ていたみたいで、結果は異常なし。

 6時ぐらいに検査が終了し、再び部屋に戻って夕食。ところが、食後何となく胸のむかつきを感じ、再び看護師さんを呼ぶことに。

 来てくれた看護師さんの判断では「水不足だろう」とのことでした。検査前から点滴を使って栄養剤等が補給されていましたし、私自身も喉の渇きを感じていなかったので、「まさか」と思いました。

 ただ検査中に受けた麻酔がまだ少し残っていたようで、このあたり、自分では起きていたつもりですが、無意識レベルではまだ本調子ではなかったのかも。

 それが分かったのは、看護師さんから突然「パジャマを取り替えましょう」と言われたこと。「え、なんで」と問い返すと、看護師さんは申し訳なさそうに、私の股間を見ています。

 というわけで、私もその視線に習って自分の股間を見ると、あろうことか「お漏らし」。実際にそのシミを見るまで、失禁していたことに全く気が付いていませんでした。

 慌てて、看護師さんに「申し訳ない」と伝え、新しいパジャマを持ってきてもらい、トイレに行って下着と共に履き替え。

 落ち着いた所で、「こりゃまた失禁するかも」と思いながらも、ベッド上で水分補給です。ちなみに麻酔後に脳が血流不足になると、こういったことが結構起きるみたい。

 看護師さんも「〜〜症候群」と呼ぶということを教えてくれた気がしますが、正式名称はメモし忘れました。

 というわけで、「また漏らすかも」とちょっと不安に思いながらも、その日は早めに就寝。いつもは深夜に一度トイレに起きるのですが、この日はそういった尿意も感じず翌日の朝まで寝ていました。


検査入院が終了


第2章 様々な検査


トップページへ