手術内容の説明

6月5日(土)〜6月7日(月)

 この間、朝方は少し血圧が上がるものの上が140を越えることもなく、下も60〜80で問題なし。平穏な日々が続きました。

6月8日(火)

 手術入院の前日です。朝の天気予報で、この日は最高気温が30℃を越すという事でした。そのせいなのか、朝から暖かく、朝食後の血圧はなんと97/54。

 「こんなに低くて大丈夫なのか?」と高血圧患者として逆に心配になりました。ただ体調は悪くなく、動悸やふらつきがひどくなるという傾向もないみたい。

 夜の血圧も102/61と、やはりかなり低い。明らかに気温のせいだなと思いながら就寝です。

6月9日(水)

 遂に入院日。暑くなりそうな天気。朝の血圧は141/84で若干高め。上が141と若干高めなのは「今日から入院だ」という意識があるせいかも。

 朝食を食べて、入院グッズを詰め込んだ旅行鞄を車に積んで、この日のために仕事を休んだ息子と共に大学病院に向かいます。

 9時45分に自宅を出て、大学病院には10時半ごろ到着。すでにあちこちに点在している広い駐車場のほとんどが満車の表示で、ちょっと病院入り口から離れたところにある駐車場に停車。

 大きめの旅行バッグを「重たいな」と思いながら再診の受付へ。すると担当医に緊急手術の依頼が入ったようで、ちょっと診察が遅れるとのこと。

 呼び出し器をもらって、傍らの椅子に座って待つこと1時間。11時半ごろ呼び出し器のブザーが鳴って診察室へ。

 前回の5月下旬の検査時に、「次回手術を担当します」と言っていた医師が迎えてくれました。改めて、この医師から手術の内容の説明がありました。

 基本的には、前回の説明と同じ内容でした。問題になっている頸動脈の患部は左の耳の下10cmぐらいの所にあるみたい。

 この患部を露出させるために、先ずは左の首を切る必要があります。とのことで、具体的には、左耳の耳たぶ下あたりから下方の肩に向かって10cmぐらい切るみたい。

 この記録を書いているのは、手術後一か月ぐらい経過した7/9ですが、今も傷跡は残っていて、若干膨らんでいます。

 その位置は「左耳たぶ下1cmぐらいから、首の前にある声帯の突起(喉ぼとけ)の左5〜6cmぐらいの位置で、ほぼ直線上に上から下に切られている感じ。

 手術直後はかなり腫れていて、痛みもありましたが、今はかなり腫れも引き、痛みも減りました。ただ完全に痛みが消えたとは言えません。

 で手術ですが、切った部分を開き、その下にある筋肉組織や神経を避けて慎重に切り開き、問題となっている患部の血管を露出。

 ここは直径5cm程度の動脈ですから、露出中も血流があります。しかし手術はここを切り開くわけですから、血流があると都合が悪い。

 というわけで、この動脈の患部の上下をクリップみたいなもので挟んで、一時的に血流を止めるみたい。当然ながら、その間は脳への血流が途絶えますから、早々長く遮断するわけにもいかない。

 というわけで、たぶん1時間弱だと思われますが、その間に問題となっている血管を縦に切り開き、詰まっている部分を露出。

 そこに詰まっているプラークを除去。その後切り開いた個所を、顕微鏡下で縫合。続いて血流再開。さらに首の皮膚を縫合ということになるようで、全手術時間は5時間ぐらい?

 この間患者は全身麻酔となっていますので、この手術が実際にどう行われているのかは全く分かりません。

 「寝ているだけですから、安心して任せてください」と言われましたが、実際には「そう簡単には任せられない」という心境でした。

 とはいえ、「手術について何か質問はありますか」と聞かれたものの、些末な2〜3の質問をした以外、特に質問も思いつきませんでした。


個室に到着


第3章 手術


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