「痛風」を発症

 前ページからの続きです。

 3時頃起きて、点滴チューブを見たら、すでに薬剤の点滴は終了していて、そのためチューブ内の圧力が減ったためか、血液が逆流していてびっくり。

 慌てて看護師さんを呼びました。来てくれた看護師さんは、点滴用の薬剤を片付けてくれましたが、「もう一袋栄養剤の点滴があります」との事で、点滴用の注射針は抜いてくれませんでした。

 ただ薬剤から点滴台に伸びる長いチューブはなくなったので、また自由度が増しました。そのせいか、まだ回復途上のためか再び眠くなってきたので、またしても昼寝。

 6時に看護師さんが来て検温。37.6℃とまだ微熱があるみたい。血圧も測定しましたが、数値は聞いていません。

 その後夕食。言語聴覚士さんからの連絡が伝わったのか、主食が「お粥」になっていました。またおかずはすべてペースト状のものとなり、見た目はあまりおいしくなさそう。

 ただ食べてみると、元の素材の味は分かる感じ。しかし何と言っても食べやすくなったことが大きい。

 時間はかかったものの、9割がた食べることが出来満足です。その後はテレビやネットを見て時間つぶし。

 時頃、「もう寝よう」と思ってベッドに寝転がった時、何やら右足の小指付近に異変。「ピリピリした痛み」が断続的に襲ってくるようになりました。

 「何だこの痛みは?」と思いましたが原因は思い当たりませんし、まあピリピリするだけの痛みですから我慢も出来ます。

 10時になって、看護師さんが来て、「最後の点滴です」と点滴台に薬剤の入った袋をぶら下げ、点滴開始。

 ところが薬剤が落ちていかない。どうやら昼間の血液の逆流で、その血液が固まってしまい、薬剤が流れていかないみたい。

 蒸留水か生理食塩水かは分かりませんが、看護師さんはそれで固まった血液を溶かそうと試みているようでしたが、結局断念。

 「明日朝、主治医に対応を聞いてみます」とのことで、結局この日の最後の点滴はなし。ただし注射針は残ったまま。

 ついでなので、この看護師さんに「右足小指付近が痛いんですけど」と伝えると、「ず〜っと右側を下にして寝ていると、床ずれのようなことが起きるので、そのせいでは」とのことでした。

 また「手術時に全身麻酔を受けていた関係で、右足の一部がベッドの枠等にぶつかっていた可能性もある」とのことで、とりあえず納得。

 というわけでこの日の夜は、左向きに寝るようにして、右足小指付近に負荷がかから無いようにして寝ました。

6月13日(日)

 この日は6時半に起きました。6時の検温は遅れたみたい。ちなみに数値のメモは見当たらないので、特に多少の微熱はあったものの大きな問題はなかったのかも。

 7時半ごろ看護師さんがやってきて、結局「栄養剤の点滴はなくなりました」とのことで、最後の注射針が抜かれました。遂に注射針から解放です。

 8時に配膳されたお粥とペースト状のおかずを食べ終わったころ、ちょっとゆっくりしていると、看護師さんが現れ、「食後の薬です」と言い、多量の錠剤が渡されました。

 降圧剤(3種類)、コレステロール抑制剤、血栓予防薬、尿酸抑制剤、胃酸抑制剤、栄養剤と言ったものですが、舌の動きが悪いため、これらの錠剤を呑むのも一苦労です。

 蒸せないように意識しながら一粒一粒服薬です。

 ちなみにこの頃から右足小指付近の痛みが悪化。立ち上がって、右足外側に体重がかかるとかなりの痛みを感じるようになり、歩くことに支障を感じるようになりました。

 結局ベッドの枠、周囲の家具や洗面台につかまりながらそろりそろりと移動しトイレへ。ちなみにここまでの記述で痛みの原因が分かった方もいると思いますが、原因は思いもしなかった「痛風」です。

 20年以上前に一度「痛風」を経験し、それ以後足の指の付け根付近の痛みには敏感になっていました。

 ただここ数年時折痛風の予兆を感じることがあり、そのため今年初めから「尿酸抑制剤」を再び服用するようになっていました。

 そのせいか尿酸値は5ポイント台に下降し、最近は予兆を全く感じなくなり安心していました。しかし今回の手術では、手術中の水分補給は点滴用の薬剤だけでしたから、一時的に尿酸値が高くなったのかも。

 そのことに気が付いてからは、いつもより多めに水分をとることにしたので、まあ我慢できる程度の痛みで治まったような気がします。

 ただ退院間際の日まで痛みは継続していました。また痛風は、治る時に何故か患部が大きくむくむことが多いのですが、今回は痛みで靴が履けないのは数日のみでした。


「痛風」の痛みは鎮痛剤で軽減


第3章 手術


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